2013/02/07


山梨県南アルプス市の『安藤家住宅』を見学して来ました。
2月1日〜4月8日まで ”安藤家の雛まつり” が開催されていることをテレビで知りました。
ついでに 『安藤家住宅』も紹介します。




主屋  1708(宝永5)年建造
安藤家の敷地は約4400平方メートル、坪数で1300坪くらい。屋根は「入母屋造り」という形式で作られています。
大戸口という引き戸から中に入ると、まず土間があります。その他、式台付玄関のある玄関の間、中座敷、奥座敷、
居間、祈祷室、納戸などから構成されてる。


安藤家住宅は約300年前の建物で、国の重要文化財に指定さています。
江戸時代は西南湖村の名主を務めた旧家で、現在まで、往時のまま保存されています。






長屋門 1782(天明2)年建造
武家屋敷を取り巻く家臣の住居である長屋と
門の屋根を一緒にしたもので、中央が出入口
になっていて、左右が住居になっています。
住居部分には、この家で働く人が住んでいました。



重要文化財(国指定文化財) 昭和51年5月20日指定
山梨県南アルプス市西南湖4302
電話番号 055-284-4448


中門(左の写真)は、式台付玄関(中央写真)に続く門です。式台付玄関は、当主と身分の高いお客様しか使用することができませんでした。
中門も同じで、家族でも勝手に使うことは出来ませんでした。
式台付玄関(総ひのき造りの広い玄関)を使うことができるのは、家の主人と公式なお客様だけ。
もともとは武家の正式な玄関で、武士の家には必ずありましたが、普通の民家に作ることは許されませんでした。
安藤家のように村の役人をしているような家では、その家の家格を示すためや、公の客を迎えいれるために設けられました。




 屋根は「入母屋造り」という形式で作られています。 茅葺きの厚さは、約70cmあるそうです。



米蔵と文庫蔵 文庫蔵は家とつながっている。



囲炉裏と式台付玄関からの景色


 
奥座敷  家の主人が客を迎える正式な場所。
特別なお客様は、式台付玄関を上り、中座敷を通って直接この部屋に通された。
広い日本庭園が望め、明るく風通しもよく、家の中で一番上等な部屋。
昔は主人以外の家族はめったに足を踏み入れることができなかった。




主人の寝室 (左写真)   茶室 (中央)  1861(万延2)年の建造 お茶を飲みながら、お客様をもてなす場所。



茶室から 庭と池を眺めることができます。




樹齢350年を越える黒松です。 ここには明治期に取り付けられた避雷針があるので、「避雷針の松」(市指定文化財)と呼ばれています。
安藤家は、周りを板壁で囲っています。 写真中央は、敷地内からの様子。 写真 右は、道路沿いの様子。 長い壁が続いています。





□■ 安藤家の雛まつり ■□


市内の方々が寄贈されたものや、旧家が守ってきた雛人形は、それぞれの時代により衣装や表情が異なり、
300年という時間の流れを感じさせられます

土間を上がった台所には大正から昭和30年代のものが飾られています。








江戸末期から明治の雛人形



  













 


新緑の頃、そして紅葉の頃に、庭を見物に来ます。

住居内を案内してくれた係員さんありがとうございました。